生善寺の由緒

 

生善寺は臨済宗妙心寺派に属する仏教寺院です。

大分市の南部中戸次に位置し、清流大野川のほとりで永年に渡り仏教を伝えています。

創建に関しては、二つの説があります。

「大日本帝国大分県社寺名勝図録」によると生善寺の前身、生善庵は百済国の行正菩薩によって欽明天皇二十一年(552)に創建されたとあります。

建久七年(1196)に、創建の由来を聞いた九州探題職の大友初代能直より帰依を受け、以来大友家の祈願所となりました。

一方「寺社明細帳」には、文治二年(1186)創立、建久七年(1196)に能直より保護を受けたとあります。

大友初代能直の位牌

創建当初は天台宗の寺院であったようですが、建暦二年(1212)能直が七堂伽藍を建立して貴養山生善寺と改称し、比叡山から建長寺直末に転宗しています。翌年、天祥宗祐大和尚禅師が中興開山となりました。

正徳元年(1711)より妙心寺直末となり、現在に至ります。

現在の住職は、天祥宗祐大和尚から数えて23代目になります。

生善寺境内
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